こんにちは。沖縄でRC(鉄筋コンクリート)住宅の設計をしている、大城です。
前回は、お金がかかる土地の形状についてお話ししました。土地と建物にかかるお金の話が一区切りついたので、今回からは「誰に建ててもらうか」に話を移します。
工務店を選ぶとき、どうしても見積もりの金額に目が行きます。もちろん、予算はとても大切です。ですが、家は建てて終わりではありません。今日は、価格以外に見ておきたいポイントを具体的にお話しします。
見積もりが安いことと、お得なことは別の話
まず、金額の比べ方です。A社のほうが安く見えても、外構、地盤補強、照明、住宅設備、各種申請費用などが「別途」になっていることがあります。含まれている範囲がそろっていなければ、金額だけを比べても、どちらが安いのかは分かりません。
もう一つ見ておきたいのは、安い理由をきちんと説明してくれるかどうかです。「なぜこの金額でできるのか」と聞いたときに、仕様や工事の進め方を具体的に説明してくれる会社なら、判断の材料になります。
アフターメンテナンス ― 建てたあとの付き合いのほうが長い
工事の期間に比べると、そのあと住み続ける期間はずっと長くなります。だからこそ、完成後にどんな対応をしてくれるのかは、契約の前に確認しておきたいところです。
- 定期点検は、いつ、何を見てくれるのか
- 不具合が起きたとき、どこに連絡すればいいのか
- 無料で対応してもらえる範囲と、有料になる範囲はどこか
- これらの内容が、書面で確認できるか
新築住宅では、構造の主要な部分と雨水の侵入を防ぐ部分について、法律で10年間の責任が定められています。このための保険や保証金の備えがどうなっているかも、聞いておくと安心です。
沖縄のRC住宅なら、屋上防水や塩害への対応は特に大切です。「10年後、20年後にどんな手入れが必要になりますか?」と聞いてみてください。具体的に答えられるかどうかで、長く付き合える相手かが見えてきます。
担当者の対応力 ― 質問への答え方で分かる
家づくりでは、担当者と何度もやり取りを重ねます。打ち合わせの中で、次のようなところを見てみてください。
- 質問への返事が、分かりやすく、遅すぎないか
- できないことを「できない」と言い、理由や別の案を示してくれるか
- 良いところだけでなく、デメリットも話してくれるか
- 決まったことや変更点を、書面などで残してくれるか
- 工事が始まったら、誰が窓口になるのか
最後の点は、意外と見落としがちです。契約までは営業の方が担当し、工事が始まると現場監督に替わる会社もあります。打ち合わせの内容が現場まできちんと伝わる仕組みがあるか、確認しておきましょう。
相性 ― 「何でもできます」より、話が通じるか
相性というと曖昧に聞こえますが、私は家づくりではとても大事なことだと思っています。予算や暮らし方など、家族の事情を話す場面がたくさんあるからです。
「何でもできます」と言ってくれる相手が、良い相手とは限りません。要望の理由を聞いてくれるか。難しいことは、言いにくくても伝えてくれるか。ご家族全員の話を聞いてくれるか。打ち合わせのあとに、モヤモヤが残っていないか。そうした感覚も、大切な判断材料にしてください。
施工の実績 ― RCで建てるなら、RCの現場を見る
工務店には、それぞれ得意な工事があります。RC住宅を考えているなら、RC造の実績があるかを確認しましょう。
できれば、完成した家だけでなく、工事中の現場も見せてもらってください。材料や道具が整理されているか、近隣への配慮があるかなど、現場には会社の姿勢が表れます。すでに住んでいる方の話を聞けるなら、さらに参考になります。
また、建設業の許可を受けている会社かどうかは、国土交通省の検索システムで調べられます。
契約前に聞いておきたい5つの質問
- この見積もりに含まれていないものは何ですか?
- 完成後の点検と、不具合の連絡先を教えてください
- 工事中の窓口と、現場を見る方はどなたですか?
- 工事中の現場を見せていただけますか?
- 契約後に変更した場合、費用はどうなりますか?
もし契約を急かされて迷っているなら、「今月中に契約すれば値引きと言われたら」の記事も参考にしてみてください。
設計事務所を選ぶときも、見るところは同じ
ここまでのポイントは、設計事務所を選ぶときにも当てはまります。完成後の対応、質問への答え方、相性、これまでの実績。ぜひ同じように確認してみてください。依頼先の違いについては、ハウスメーカー、工務店、設計事務所を比較した記事でも紹介しています。
「比べてみたけれど、自分たちでは判断できない」というときは、第三者の建築士に図面を見てもらう方法もあります。
まとめ ― 価格は、判断材料の一つ
工務店選びで後悔しないためには、見積もりの金額だけでなく、完成後の対応、担当者の対応力、相性、施工の実績まで含めて考えることが大切です。
家が完成したあとも、その会社とのお付き合いは続きます。「この人たちとなら、長く付き合っていけそうだ」と思えるかどうか。それが、あとから後悔しないための、大切な視点だと思います。
次回予告 ― 今年度の完成写真
今回は、工務店選びで価格以外に見ておきたいポイントについてお話ししました。
次回は、今年度に完成したお住まいの写真をUPしていきます。
【新規受付】いつもブログをご覧いただいている皆様へ
現在、多くのご相談をいただいているため、新規のご相談は順番にお受けしています。設計相談の開始時期は、お問い合わせの際にご案内いたします。
これは、すでに設計を進めているお客様の家づくりに、質を落とすことなく一棟一棟丁寧に向き合うための判断です。私たちは棟数をこなす量産型の家づくりではなく、クオリティを最優先にしているため、多くの案件を同時に並行して進めることはいたしません。
「広さに縛られず、豊かで価値の続く住まいを」
その想いを共有できる方との、丁寧な家づくりを楽しみにしております。
新築をご検討中の方は、スケルトンの家づくりや設計料、施工事例をまとめた無料相談のご案内ページもご覧ください。
【お問い合わせ】
現場確認や打ち合わせで外出してることが多く、お電話をいただいてもほとんど対応できていない状況です。お手数をおかけしますが、お問い合わせはメールにてお願いいたします。
下記の内容をコピペして、メールにてお送りください。
お名前:記入お願いします。
相談内容:新築? リノベーション? 購入前の土地相談?
相談希望日:記入お願いします。
建築設計事務所 スケルトン 担当:大城
メールアドレス sukeruton.sekkei@gmail.com
個人ブログでは面白おかしく、沖縄あるある 住宅事情 を発信しております。
興味がありましたら見てみてください。

スケルトンが提案する家づくり
私たちの設計事務所では、単にデザインだけでなく、そこで営まれる家族の生活を中心に据えた家づくりを行っています。
専門家としての経験に基づき、私たちがお客様に提案する設計の柱は以下の4点です。
1. 本質を見据えた無駄のない設計
お客様のご要望を丁寧に汲み取り、本当に必要なものだけを取り入れた、シンプルで機能的な空間を設計します。家族それぞれの生活スタイルや趣味を尊重しながら、日々の家事動線や家族の目線が交わる快適な間取りを実現します。
2. 将来の変化に寄り添う可変性(スケルトン・インフィル)
子どもたちの成長や独立など、ライフステージの変化に合わせて柔軟に間取りを変更できる設計を心がけています。20年後、30年後も家族の成長に合わせ成長していく建物。そして長く安心して住み継げる資産価値の高い家を提供します。
3. 家族の命と暮らしを守る確かな性能
目に見える意匠性と同じくらい、建物の基礎となる骨格の性能を重視しています。高い耐震性と省エネ性を兼ね備え、近年の気候変動や自然災害からも家族の命と健康を守る、安全で環境に優しい住まいを構築します。
4. 子育て・二世帯住宅の当事者だからできる提案
私自身、4歳と6歳の娘を育てる父親であり、同時に自ら二世帯住宅に暮らす当事者でもあります。現在進行形で子育て世帯のニーズや悩みに向き合い、二世帯同居ならではの奥様のストレスや課題に対する具体的な解決策を持ち合わせています。実体験に基づいたリアルな視点で、親世帯・子世帯の全員が笑顔で暮らせる環境をご提案します。
すぐに設計に取り掛かることはできないのですが、事前相談は無料なので、お気軽にご連絡ください。
↓建築設計事務所スケルトン の お仕事





