設計事務所の仕事とは?実施設計編

設計のヒント
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建築士とはどのような仕事をしているのだろう?
契約をするさいに、内容の説明は書いてあるのですが、専門用語すぎてわからない。
もっとわかりやすく教えてほしい!と、お客様から言われる事がありました。

前回は基本設計業務の説明をしたので、今回は実施設計業務の内容を解説していきます。

設計事務所の契約内容

ほとんどの建築設計事務所の契約内容は、下記のものになると思います。

・基本設計業務
・実施設計業務
・監理業務

実施設計業務の内容

基本設計が終わって後に入る詳細設計です。

基本設計は建築主の要望を聞き取り、建築主と、これから建つ建築物のイメージを共有することが
一番の目的であり、実施設計では出来上がった基本設計が基にして、現場の施工業者がスムーズに
工事に取り掛かれるように、詳細部分まで行う設計になります。

平面詳細図

この平面詳細図が一番大事な図面です。
基本的な事項がこの1枚で大体把握できるようにします。
打合せで変更点などメモに使用したりする為、お客様にも、この図面だけは理解して頂いています。
・間取り
・窓や玄関など、開口部の位置と、大きさや種類別で割り振られた番号
・コンセントの位置
・造作家具の位置
・その他

天井伏せ図

・照明の位置
・スイッチの位置
・天井の形状

・天井伏せ図を描く前にこのような照明プランを提案します。
・照明の個数、種類

展開図

展開図は各部屋別で、中心に立って4面の壁を見ているイメージの図面です。
図面だけでは伝わらないことがあるので、時には3Dイメージを用いることもあります。

建具表

・平面詳細で割り振った番号の窓や、ドアの図面です。
・ガラスの厚み
・材質の種類
・デザイン品番

断面詳細図


・建物をシュパッと切り、断面を表している図面です。

仕上げ表

・仕上げ表 建物の各箇所の材質が載った一覧表

構造図

・構造図 建物を支える骨格の鉄筋の種類や、間隔や配置などが記載された図面。

その他図面

その他の図面に設備図や、お客様が選んできた住宅設備(キッチン・UB・洗面台)、造作家具の図面があります。

建築業者へ見積り

上記の一式の図面が描きあがりましたら、付き合いのある信用できる建築業者の数社へ見積りを依頼します。

その見積りが上がってきたら、
・図面と内容が当たっているのか?
・値段は適正なのか?
・変な経費が乗っかっていないか?
お客様の変わりにチェックしていきます。

そして金額が合意できれば、建築会社と契約結んでいただきます。

まとめ

建物の規模やデザインによりますが、住宅の図面だけでも数十ページに及びます。
この図面をつくる期間で、設計契約をしてから半年程はかかります。

特に建物の仕様、デザイン、構造などに、こだわらない方は良いのですが、少しでもこだわりがある方は、設計事務所と細かい所まで決めれる自由設計が向きます。

設計事務所は、設計代が別途でお金がかかるんでしょ?と思われる方も多いですが、建築の知識がないお客様の変わりに見積りのチェックをする業務が入っています。

・建築会社のTVコマーシャル、新聞広告代はお客様にお渡しされる見積もりの項目に入っていますか?
・建築会社に建築士が居るのに、もしくは外注しているのに、設計料はサービスされている。

おかしくないですか?(一部の建築会社の事です。大体の業者は健全です。)

見積の項目の中で分からないように経費が入っているので、それを精査する第三者は大事です。

次回は工事監理についてUPします。

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