前回、RC住宅が鉄筋とコンクリートの最強タッグによって非常に頑丈であることを解説しました。しかし、この頑丈なRC住宅にも、特に沖縄の気候では深刻化する**「意外な弱点(デメリット)」**が存在します。
1. 宿命的な弱点:結露とカビの恐怖
RC住宅の最大の弱点は、コンクリートが熱を伝えやすいという性質にあります。
- 結露の発生リスク:コンクリートの壁は、冬場に外気で冷やされやすくなります。室内の湿気を含んだ暖かい空気がこの冷えた壁や窓に触れると、結露が発生します。
- 沖縄の気候で深刻化:本土よりも高い沖縄の湿度が、この問題を増幅させます。結露で水滴がついた壁や窓の周りは、カビが最も好む環境となり、カビ臭い匂いや、家族のアレルギーの原因となってしまうのです。せっかく頑丈な家でも、湿気対策を怠ると、快適性が大きく失われてしまいます。
2. 夏場の「蓄熱」と電気代の問題
RC住宅は熱を伝えやすいだけでなく、熱を蓄えやすいという性質もあります。
- 夜間の放熱:夏場、猛烈な日差しを浴びて温められたコンクリートは、夜になっても熱を放出し続けます。これにより、室温がなかなか下がらず、夜通しエアコンをつけっぱなしにする原因となり、電気代の負担が増加します。
3. 建設コストと工期の長さ
RC住宅の頑丈さは、コストと時間という形で現れます。
- 建設コストが高い:コンクリートを流し込むための複雑な型枠工事や、頑丈な基礎工事が必要なため、木造などに比べて建設コストが割高になる傾向があります。
- 工期が長い:コンクリートが完全に固まるまでの**「養生期間」**が必要なため、着工から完成まで、木造住宅と比べて時間がかかります。
次回・第三話(最終話)では、RC住宅のメリットである「耐久性」や「遮音性」といった隠れた魅力、そして、この結露や湿気の問題を解消するための具体的な対策についてお話しします。
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