RC(Reinforced Concrete)住宅、つまり鉄筋コンクリート造は、台風が宿命である沖縄で最も信頼されている構造です。なぜRC造はこれほどまでに頑丈なのか?その秘密は、たった二つの素材が互いの弱点を補い合う、驚くべき相互作用にあります。
1. 構造の秘密:鉄筋とコンクリートの「最強タッグ」
RC住宅の構造を理解するためには、まず、主役であるコンクリートと鉄筋、それぞれの**得意なこと(強み)と苦手なこと(弱点)**を知る必要があります。
素材 | 得意なこと(強み) | 苦手なこと(弱点) |
コンクリート | 圧縮(押しつぶす力)に非常に強い | 引張り(引っ張られる力)に弱い |
鉄筋(スチール) | 引張りに強い | 錆びやすく、熱に弱い(火事で変形) |
2. 互いの弱点を打ち消す「補強構造」
RC構造が「最強のタッグ」と呼ばれるのは、この二つの素材を組み合わせることで、互いの弱点を完璧に補い合っているからです。
- コンクリートの弱点を鉄筋がカバー地震や強風が加わると、建物には「引っ張られる力(引張り力)」が働きます。コンクリートが苦手とするこの力を、強靭な鉄筋が受け止め、建物の粘り強さを生み出します。
- 鉄筋の弱点をコンクリートが守る鉄筋は水に触れると錆びてしまいますが、アルカリ性のコンクリートが鉄筋を分厚く包み込むことで、錆びから完全に守ります。また、コンクリートは不燃材料であるため、火災の熱から鉄筋の強度低下を防ぎます。
この相互作用によって、RC構造は、圧縮・引張り・熱・水、すべてに強い一体型の構造体となり、台風の多い沖縄で最も信頼される構造となっているのです。
まとめ
RC住宅は、単に「固いコンクリートの家」ではありません。「鉄筋という骨格」を「コンクリートという皮膚と鎧」で覆い、互いの欠点を解消し合った、まさに知恵の結晶なのです。
次回・第二話では、その頑丈なRC住宅が持つ**「意外な弱点」、特に沖縄の気候で深刻になる「結露と湿気の問題」**について解説します。
個人ブログでは面白おかしく、沖縄あるある 住宅事情 を発信しております。
興味がありましたら見てみてください。

スケルトンがお客様に提案する設計
私たちの設計事務所では、デザインだけでなく、家族の生活を中心に考えた家づくりを心がけています。
- 無駄のない選択: お客様のご要望をしっかりとお聞きし、本当に必要なものだけを取り入れたシンプルで機能的な設計を行います。
- 生活スタイルに合わせたデザイン: 家族それぞれの生活スタイルを尊重し、その声を反映させたデザインを提供します。
- 子どもと親の視点を考慮: 子どもたちや親の実年齢を考え、安全で使いやすい空間を設計します。
- 趣味を引き立たせる: 家族の趣味やライフスタイルを引き立たせるデザインを提案し、個性豊かな住まいを実現します。
- 将来性と可変性: 将来のライフステージに合わせて柔軟に対応できる設計を心がけ、長く安心して住める家を提供します。(スケルトン・インフィル)
- 耐震性と省エネ性: 高い耐震性と省エネ性を兼ね備えた、安全で環境に優しい住まいを提供します。
- 二世帯住宅の専門知識: 私のほうも二世帯住宅に住んでおります。二世帯ならではの奥様の悩み、解決策など、親世帯・子世帯それぞれが快適に暮らせる環境を提案いたします。
- 私は3歳と5歳の娘を育てる父親でもあります:現在の子育て世帯のニーズや悩みを毎日実践中です。現在の悩みを聞きながら家族全員が笑顔で過ごせる家づくりを提案します。
お客様の理想の住まいを共に創り上げます。お気軽にご相談ください。
↓建築設計事務所スケルトン の お仕事



