新築のすまいを考える時、多くの人が悩むのが各部屋の広さ。設計士や営業の方に「リビングは何帖必要ですか?寝室は?」など言われてもすぐには答えられないと思います。
家族構成や家での過ごし方に合わせて、いつでも快適に過ごせる空間にするにはどれくらいの広さが必要になるでしょうか。「家族4人暮らしで理想的なリビングの広さは?」「子供室はどのくらい必要だろうか?」など、今回は広さを考える時のヒントをいくつかご紹介したいと思います。(この記事内で使用する広さの単位「帖」は壁芯計算による面積1.62m2と考えます)
LDKの考え方
まずは一番家族、人が居る部屋を思い浮かべてください。
大半の方はLDKと答えるでしょう。TVを見る、料理を作る、ごはんを食べる、家族団らんをする
等他にも色々あると思います。狭いリビング、ダイニングだと居心地が悪く子供達は部屋に引き
こもりがちになります。LDKはキッチンも合わせ16帖以上を考えたほうが居心地がよくなります。
ただし、子供さんが大きくなってお家にいない場合は自分の趣味の部屋や寝室に居るほうが多く
なるので個室を大きくすることも考えても良いと思います。
子供室の考え方
例えば、就学前の子供が2人いる場合を想定して考えてみましょう。
2部屋を間仕切り無しにして、広いワンルームを作り当面の間、遊び部屋にする。
家族全員の寝室として当面の間使用する。
思春期になると個室を希望するので、この頃に間仕切り壁を作る。
上記は良くある考えですが、この間長くとも10年程度です。最初から個室の2部屋に作る方が
良いか、ワンルームで作るか、計画時点の子供の年齢で判断しましょう。
子供がいずれ巣立った後、この部屋を誰がどうのように使うのか、新築時に考えることが
必要です。むずかしいところではありますが、将来の用途が決まっていないのであれば可変性
スタイルでもいいのではないでしょうか。
寝室の考え方
寝室をどのように使用しますか?
寝るためだけの部屋・・・セミダブルベットが2つおければ良い → 4.5帖以上
食事を終えてくつろぐ部屋・・・TV、ベット、ソファー → 7.5帖以上
ネットもしたい・・・ベット、パソコンスペース、棚 → 7.5帖以上
寝室は広いほうがもちろん良いのですが、寝室を広く取ると予算には限度がありますので他の部屋は狭くしないといけなくなります。どの部屋を一番優先にするのかを考えていくと良いと思います。
洗面室の考え方
洗面室ではいつも、どのような事をするでしょうか?
お風呂に入る前の脱衣室、洗濯、洗面、化粧、収納や、物干し場としても使用する方も
いるでしょう。一番多い広さは2帖程度で洗濯機 + 洗面台 + 脱衣室をかねています。
洗濯+洗面+脱衣室 → 2帖
洗濯+洗面+脱衣室+収納 → 3帖
洗濯+洗面+脱衣室+物干し → 4.5帖以上
収納の考え方
収納も形式は様々ですが、目安としては衣類だけでも1人1帖。ほかの物も収納するためには
倍の2帖(約1坪)が必要と言われます。床面積に占める割合で言うと、12~13%程度が一般的
になります。
寝室で身支度もする・・・ベットスペース+化粧鏡+クロ-ゼット → 寝室も合わせ7.5帖以上
洗面室入る前にファミリークローク → ファミリークローク(家族4人分)4.5帖以上
玄関の横にウォ-クイン収納・・・靴のみの収納 2帖以上
玄関の横にウォ-クイン収納・・・キャンプ道具や自転車も収納したい方 → 4.5帖~6帖程必要
収納をするものにより面積が変わってきますので収納するものを伝えていただければ設計士であれ
ば提案してくれます。
自分が今使っている家具の大きさを測っておいたり、家族のライフスタイルを振り返ってから行くと、さらに必要な大きさが見えてくるかもしれません。
住宅は何度も建てれるものではないので計画する設計士さんや営業の方とじっくり話し合って決めていったほうがいいです。
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