お客様の住宅を考える際に、お話しを聞いていると、かなり多くの要望が出てきます。それをまとめるのが仕事ですが、時には要望が多すぎて収拾がつかなくなる場合もあります。
まず一番優先して考えるべき事は何でしょうか?
優先事項を明確にする。
まず、住宅に求める優先事項を明確にすることが大切です。
例えば、家族が多い場合には、寝室の数やリビングルームの広さなど優先事項となる場合があります。自宅で仕事をする必要がある方の場合には、書斎スペースが必要になるかもしれません。
自分たちのライフスタイルや必要なスペースを明確にすることで、間取りの決定につながることができます。
優先事項の順位付けをする。
優先事項を明確にした場合、それらを順位付けして優先度を決定します。例えば、寝室の数が最優先事項である場合には、その次にリビングルームやキッチンの広さなどを考慮します。間取りの決定がより明確になります。
空間の位置関係を考える。
例えば、キッチンとダイニングルームの位置関係が重要になる場合があります。また、寝室とバスルームの位置関係も重要です。流れを併合することで、より使いやすく快適な住まいを実現することができます。
予算に合わせた優先事項の調整
間取りを決める際には、予算も重要な要素です。必要なスペースを全て取り入れたいと思うかもしれませんが、予算内におさめなければ、お家は建たない為、優先事項を再度調整する必要があります。順位付けを明確にしておくことで、予算内で最も重要なスペースを優先的に取り入れることができます。
考え方-1 部屋の用途別で優先順位を考えてみる。
住宅の間取りにおいて、一番重要な部屋はその住宅を使う人によって異なりますが、それぞれの部屋で何の行動を行うのか整理してみるのも良いかもしれません。
LDK
住宅の間取りで一番多用なのは、LDKリビング(・ダイニング・キッチン)です。LDKは、リビングルーム、ダイニングルーム、そしてキッチンを一つにまとめた部屋で、多くの住宅で採用されています。が多用途である理由は、以下のような点が挙げられます。
- コミュニケーションスペース:LDKは、家族や友人とのコミュニケーションが取りやすく、くつろぎや娯楽にも使われます。
- 食事スペース:LDKにはダイニングスペースがあり、食事の場として利用できます。また、キッチンとしているため、食事の準備や調理をするときも便利です。
- 多目的スペース:LDKには広い空間があるため、様々な用途に利用できます。例えば、家族でのゲームや遊び、勉強や仕事スペース、またはパーティーやイベントなども開催することができます。
- 家事スペース:LDKにはキッチンがあるため、家事をする場所としても機能します。
そのため、多くの住宅でLDKは、最も多くの用途で重要なスペースとされています。
寝室
私たちは1日の1/3は寝室で過ごすため、快適な空間が必要です。できれば、静かで落ち着いた環境の位置にし騒音対策をしたいところです。
子供部屋
小学校高学年~中学生になるころには集中して勉強するスペースや、友達を招き入れたりして遊ぶ個人的スペースがほしくなる年頃です。当初は一つの空間で使用し、部屋が必要となった時には仕切れるような設計をすることもあります。
和室
和室は、日本の伝統的な部屋の一つであり、畳や襖、障子、掛け軸、花などの日本的な要素が特徴です。 現在では多様な使われ方がされています。
- 主寝室として
- 食事スペース
- 多目的スペース
- 小さいお子様が居る時のスペース
- ゲストルーム
- 書斎や読書室
洗面室
洗面室は、手や顔を洗ったり、歯を磨いたりするためのスペースとして使われます。 また、洗面台があるため、化粧や髭剃りなどの身だしなみの準備をする場所としても機能します。さらに、洗濯物の手洗いや、小さなものを洗う時、最近では共働き家庭が多い為、室内の物干し場としても利用されます。洗面室は生活する上で重要なスペースの一つです。
考え方-2 部屋の滞在時間で優先順位を考えてみる。
1日のうちの一人当たりの滞在時間です。(使う人によって異なります。)
朝8時~仕事~夕方18時に帰宅する方の設定
- 寝室 5~8H 就寝・起床
- 洗面所 20分 歯磨き・身支度
- LDK 4H~6H 食事・家族団らん・料理・TV・多目的
- 和室 1H~ 就寝や多目的・小さな子供居る場合はほとんど和室に居る
- トイレ 9分 トイレ1回 3分×3回
- 浴室 20分 お風呂に入る
- 収納 24H 各家庭の物の多さにもよる。ミニマリストに近い人は収納場所はいらない。全体予算にも関わってくるので出来るだけ物を減らす努力をした方が良いとアドバイスさせていただいています。使わないものにお金を払うのと、リビングや和室など一日の内大半の時間を使用する部屋を大きくするのはどちらが良いのですか?
- 玄関収納 24H 各家庭の物の多さにもよる。床仕上げをコンクリート土間などにし、仕事部屋や、趣味部屋として使用する方もいます。小さいお子さんがいるうちはベビーカー置場、部活動の道具置場としても人気ですが、上記の収納と一緒で基本、物の置き場所なので、物置場にお金をかけるのか、リビングなどにお金をかけるのか検討する所です。
まとめ
考え方-1 用途別で優先順位を付けるやり方だと、一番使用する用途が多いのがLDKです。
考え方-2 時間別に優先順位を付けるやり方でも、寝る時以外を除いて一番長く居るのはLDKです。
インスタで見た玄関収納はとても素敵、便利そう!
パントリー・壁掛けTV・室内物干し・収納・書斎・子供室・キッズスペース・勉強部屋・テレワーク部屋・趣味部屋・室内倉庫・納戸・和室・アイランドキッチン・・・・・・・・
考えれば、考えるほど、調べれば、調べるほど色々出てきます。
今流行りの玄関収納を付けた!←嬉しい・収納充実
今流行りのパントリーを付けた!←嬉しい・便利
今流行りのアイランドキッチン付けた!←オシャレ・素敵
車が好きだからインナーガレージを付けた!←趣味充実・旦那喜ぶ
上記のものに予算がいってリビング6帖になった・・・←悲しいと言うか生活に支障が出ます!
予算が限られていなく、敷地の大きさも余裕があれば実現可能ですが、ほとんどの方は予算には限りがあります。
自分たちの生活スタイルや優先順位を考え、建築家や設計士とコミュニケーションを取り、整理することが重要です。
私たちが大切にしていること 家族の未来を見据えた理想の住まいを
私たちの設計事務所では、デザインだけでなく、家族の生活を中心に考えた家づくりを心がけています。
- 無駄のない選択: お客様のご要望をしっかりとお聞きし、本当に必要なものだけを取り入れたシンプルで機能的な設計を行います。
- 生活スタイルに合わせたデザイン: 家族それぞれの生活スタイルを尊重し、その声を反映させたデザインを提供します。
- 子どもと親の視点を考慮: 子どもたちや親の実年齢を考え、安全で使いやすい空間を設計します。
- 趣味を引き立たせる: 家族の趣味やライフスタイルを引き立たせるデザインを提案し、個性豊かな住まいを実現します。
- 将来性と可変性: 将来のライフステージに合わせて柔軟に対応できる設計を心がけ、長く安心して住める家を提供します。
- 耐震性と省エネ性: 高い耐震性と省エネ性を兼ね備えた、安全で環境に優しい住まいを提供します。
- 二世帯住宅の専門知識: 二世帯住宅の設計も得意としており、家族全員が快適に暮らせる空間を提供します。
- 私は2歳と4歳の娘を育てる父親でもあります:現在の子育て世帯のニーズや悩みを毎日実践中です。現在の悩みを聞きながら家族全員が笑顔で過ごせる家づくりを提案します。
お客様の理想の住まいを共に創り上げましょう。お気軽にご相談ください。
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