「家を建てたいけど、何から始めればいいの?」「設計ってどんなことをするの?」
そんな疑問をお持ちの方へ、今回は新築住宅の設計の流れについて、建築士の視点から分かりやすくご紹介します。
1. ご相談・ヒアリング
まずは、お問い合わせフォームやメール等にてお気軽にご連絡ください。
初回の面談では、以下のような内容をお伺いします。
- ご家族構成やライフスタイル
- ご予算やご希望のスケジュール
- 土地の有無や敷地条件
- 住まいに対するご要望やイメージ
まだ具体的なイメージが固まっていない場合でも大丈夫です。
雑誌の切り抜きやSNSで見つけた写真などをお持ちいただければ、理想の住まい像を一緒に考えていくことができます。
2. 敷地調査・法規チェック(初回調査費用あり)
土地が決まっている場合は、実際の敷地を確認し、建築基準法や自治体の条例を調査します。
これは、安心して建築計画を進めるために欠かせないステップです。
- 建てられる建物の高さや大きさ
- 隣地との距離や日当たり条件
- 道路との接し方
上記のような条件を正しく把握することで、後々のトラブルを防ぎ、計画をスムーズに進めることができます。
※プランニングをご依頼いただく際には、敷地の調査や行政への建築基準法確認にかかる調査費用を頂いております。
(初回調査費用:5万円)
土地が未定の場合でも、候補地の相談やアドバイスも行っていますのでご安心ください。
3. プラン(間取り)提案
ヒアリング内容と敷地条件を踏まえて、**最初のプラン(間取り)**をご提案します。
この段階では、以下のポイントを一緒に確認しながら調整していきます。
- 家事がしやすい動線か?
- 収納量は十分か?
- 子どもの成長に合わせて変化できる間取りか?
図面や模型などを用いて、初回のプレゼンテーションを行い、そこから何度か打ち合わせを重ねてブラッシュアップしていきます。
4. 設計監理契約
プランにご納得いただけましたら、建て主様と弊社の間で設計監理委託契約を交わします。
契約には、設計料の金額、支払時期、業務の流れ、提出物の内容などが含まれます。
5. 実施設計とお見積り
基本設計でまとまった内容を基に、詳細な設計図を作成します。
この段階では、以下のような詳細を決めていきます。
- キッチンや洗面台、照明・コンセント位置など
- 水まわりの仕様、壁や床の仕上げ素材
- 造作家具や外構の内容
完成した図面をもとに信用できる施工会社へ見積り依頼を行い、予算とのバランスを見ながら必要があれば仕様の見直しも検討します。
6. 建築確認申請・工事請負契約
設計がまとまったら、建築確認申請を役所や確認検査機関に提出します。
確認済証の交付を受けた後、施工会社との工事請負契約を結び、いよいよ工事へと進んでいきます。
7. 着工〜完成まで
工事が始まったら、設計図通りに工事が行われているかを建築士が確認する「工事監理」を行います。
また、役所や検査機関の中間検査・完了検査にも立ち会い、現場との連携を保ちながら丁寧に進めていきます。
8. 竣工・引渡し・アフターサポート
すべての検査が完了したら、建物の完成確認を経てお引き渡しです。
お住まい後も、施工した建築業者さんと連携を取りながら不具合やご相談などにしっかり対応し行っていきます。
最後に|家づくりは「設計」からが本当のおもしろさ
設計とは、お客様の暮らしをかたちにする創造的なプロセスです。
毎日の生活が少しずつ見えてきて、「こういう暮らしがしたい」が形になっていく楽しさを、ぜひ一緒に味わってください。